こんにちはkyokotobaです
今回は大阪メトロ中央線の本町駅近くの綿業会館の館内見学会に行ってきたので紹介したいと思います
綿業会館は昭和6年に完成した戦前の日本の近代美術建築の傑作と呼ばれているビルです
このブログでも大阪レトロビルを紹介した記事のなかで外観のみを紹介しました
綿業会館では通常部外者は入館することは出来ないのです
ただ定期的に見学会を催しているので申し込みをして見学することが出来ました

大阪市内には大大阪と呼ばれた1900年から1930年代初頭までに建築された建物のいくつかが戦災を免れて残っています
その中でも綿業会館は国の重要文化財に指定されているほどの名建築です
外観はアメリカのオフィスビル風で大阪のビジネス街の街並みの中でひときわ目立っていたので内部がどうなっているのか入ってみたいとずっと思っていました
一言で感想をいえば、素晴らしいとしか言いようが無いです
各部屋が違う様式美で構成されていて重厚感・高級感があふれています

当時の最新の建築技術が盛り込まれた贅を尽くした建物だということが建築素人のkyokotobaでも分かりました
外観だけ見るのではなく是非内部を見学してみてください
レトロビルが好きで綿業会館の歴史に興味があるシニアにおすすめです
綿業会館とは
東洋紡の専務だった岡常夫氏の遺言により遺族から100万円、業界から50万円の計150万円(約75億円)で昭和6(1931)年に竣工しました
岡常夫氏の遺言とは「木綿業界の交流の場を設けて欲しい」というものでした
その理念が実現したことになります
設計は当時の高名な建築家の渡辺節、その門下生だった村野藤吾が主任製図を担当するなど日本の建築の粋を集めたビルでした
竣工当時の綿業ビル(ポストカードより)

現在の姿

外観はアメリカのオフィスビル風ですが内部はイギリス、フランスなど色々な建築様式を取り入れています
戦前には有名なリットン調査団も来訪していることでも当時の大阪を代表する近代ビルだったのです
運営は日本綿業倶楽部です
現在でも会員専用のビルとなっています
一部区画はテナントとして貸し出されています
平成15(2003)年には国の重要文化財に指定されました

第二次世界大戦の戦火にも耐え、竣工依頼約90年たった今でも現役のビルとして活躍している綿業会館です
アクセス
所在地:大阪市中央区備後町2丁目5番8号
備後町通と三休橋筋が交差する北東角にあります
・行き方
大阪市内のど真ん中なので電車一択です
大阪メトロ御堂筋線本町駅が最寄り駅になります

大阪メトロ中央線本町駅でも構内が繋がっているので大丈夫です
本町駅から徒歩5分ほど見てください
大阪メトロ御堂筋線本町駅から歩きます
Osaka Metro本町ビルが御堂筋と本町通の角にそびえているので目印としてください

本町通を北に歩いて二筋目を右折します
もう綿業会館の茶色の外観がわずかに見えています

街灯とビルの外観が西洋の街並みの一角のような雰囲気を醸し出しています
集合時間まで写真撮影しました

正面玄関
重厚感あふれる玄関です

会員専用の玄関で一般の人は入れません
しかし見学日だけは正面玄関から入館できるので貴重な経験です
受付と事前説明
最初に受付で見学代金を支払います
見学のみのコースを選択したので料金は1,000円でした

名前を言うと係員がチェックしてくれるのでスマホの受付メールを見せる必要はありません
パンフレットとクリアファイル、食堂の予約券とポストカードを頂きました


定刻まで玄関ホールか食堂で待機になります
定時になると玄関ホールの岡常夫氏の銅像の前で集合します

綿業会館の説明員が綿業会館の歴史と見学の流れを説明してくれます
設計者の渡辺節は将来の本格的な冷暖房の普及を予想して地下室に冷暖房設備のスペースを設けていたことや
現在の綿業会館は会員専用としてだけでなくテナントも入れて運用していることも説明してもらいました
建築に係わる裏話的な話しも聞けて内部見学が楽しみになってきました
ただし見学は本館のみになり新館は見学できません
玄関ホール
玄関ホール正面に岡常夫氏の銅像があります

玄関ホールはルネッサンス様式でまとめられて豪華です
左右対称で構成されています

三階まで吹き抜けになっているので解放感が一杯です

両脇の踊り場付きの階段で3階に登ることが出来ます
新館の高さと階数に合わせるために2階に見えますが3階としているとの事です

1階エレベーターの装飾された鉄製の扉

階段踊り場からロビーを望む

3階からロビーを望む

会員食堂
会員専用の食堂です

ミューラル・デコレーションの装飾天井、透かし彫のガラス窓

壁材はコルクを砕いて作った素材で防音効果があります

次は3階の談話室に向かいます
エレベーターも利用することもできます
談話室
イギリスルネッサンス初期のジャコビアン・スタイルで吹き抜けの天井となっていて最も豪華な部屋とされています

ジャコビアン様式は17世紀初頭のイギリスで流行した建築・家具のデザイン様式で、シンメトリー、重厚感のある装飾、精緻な彫刻が特徴です

歴代の日本綿業倶楽部の会長の肖像画が飾られています

調度品も贅を尽くしています
壁面のタイルタベストリー

談話室の一番の見どころです
京都の泰山製陶所の泰山タイルを使っています

約1000枚のタイルで施行されています
渡辺節自身で組み合わせたタイルは談話室を格上の空間としています
リットン調査団が訪れて談話室にいる時の写真が飾られていました

3階に通じるオープン階段

片持ちの構造なので圧迫感がありません
また、各部屋の窓に鋼鉄ワイヤー入り耐火ガラスを使用していたため戦火をまぬがれました

次に特別室に向かいます
特別室
貴賓室と呼ばれています

戦前には皇族やVIP専用の部屋でした
天井や壁が直線的なのに対し天井や家具が曲線を組み合わされたクイーン・アン様式です

飴色に光る家具類は当時のままです

古い電話機が部屋の雰囲気に合っています

特別室から壁側の扉から会議室に入ります
会議室
通称「鏡の間」といわれています

左右対称の部屋作りになっています

アンピール様式(フランス19世紀)と呼ばれているものです


次は一階に降りて地下グリルに向かいます
談話室
地下グリルに降りるには玄関ロビー横の談話室を通ります
雑誌なども置かれてくつろぐことが出来ます

お仕事をされている方もおられました

地下グリルには螺旋階段を降ります
地下への螺旋階段
この豪華な螺旋階段は村野藤吾のデザインです

豪華で洒落たデザインが素晴らしいです
本館地下グリル
会員と同伴者に食事を提供します

食事付の見学会の食事はここで行います

螺旋階段を降りた地下グリルの一角にはバーが設けられていました

最後にまた一階ロビーに戻ってきて解散しました
全工程約1時間でした
綿業会館の説明員の方が大変上手に説明されていた印象を持ちました
綿業会館の成り立ちから建築家や建築様式、各部屋の特徴など丁寧で詳しい説明でした
途中で質問時間も設けてくれたりして参加者とのコミュニケーションも良かったです
入館料は1000円ですが十分納得がいく値段だと思いました
館内見学について
綿業会館の館内見学を希望する方に見学方法を説明します
館内見学は毎月第4土曜日に2部制で開催しています
食事付きにするか見学だけでよいかご希望で決めてください
第1部:(10:30~)見学後昼食付 5,500円(税込み)
第2部:(14:00~)見学のみ 1,000円(税込み)
各々定員は40名です
予約は3か月前の1日・2日の2日間のみになります
少しややこしいので注意が必要です
(例:1月の見学会の申込みは、10月1日・2日の2日間)
支払い方法は当日に支払いします(現金のみ)
参加者には「綿業会館 お食事ご利用券」と特製クリアファイルがプレゼントされます

申込みはこちらからどうぞ
まとめ
大阪の船場・北浜・淀屋橋に残る戦災を免れたレトロビルと言われる建築の一つである綿業会館はさすが重要文化財に指定されるビルでした
岡常夫氏と綿業業界が資金を出して贅を尽くして建設した建物と内部は素晴らしかったです
今でも現役で業界の交流の場として使用され続けていることは天国の岡常夫さんも喜んでいることでしょう
大阪市内にはレトロビルと呼ばれる大大阪時代の建物はまだ残っていますが次の世代にも残して欲しいと思いました
綿業会館の館内の紹介で興味を持っていただけた方がいればうれしいです
レトロビルが好きで綿業会館の歴史に興味があるシニアにおすすめです
大阪レトロビルを歩いた記事を当ブログに掲載しています
綿業会館の記事をご覧になってレトロビルに興味が湧いた方はご覧ください
こちらからどうぞ
シニアが歩きたい大阪レトロビル巡り/美しいレトロな建築を探して大阪の街を歩こう | kyokotoba blog
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