シニアが歩きたい大阪レトロビル巡り/美しいレトロな建築を探して大阪の街を歩こう

楽しむ

こんにちはkyokotobaです

今回は大阪市の船場・北浜・淀屋橋に残る戦災を免れたレトロビルと言われる建築を巡ってみました

昔、大大阪と呼ばれた1900年から1930年代初頭までに建築された建物のいくつかが戦災を免れて残っています

船場・北浜・淀屋橋と言えば大阪のビジネス街で近代的なビルが立ち並ぶ街並みを想像する鵜かもしれません

でもそんなビジネス街を歩けば明らかに異質なレトロ感満載な歴史を感じるビルや建物に出会うことでしょう

今回はレトロビルの外観だけを見て街中を巡りました

レトロビルの中に立ち入ることは喫茶店やレストランが入ってなければ一般の人は立ち入ることがほぼ出来ないと思ってください

街中をぐるぐる歩き回るのでシニアにとって良い運動になることは間違いありません

今回は船場・北浜・淀屋橋の国指定重要文化財や国登録有形文化財になっている建物を中心に18棟を巡りました

有名な建築家の設計による建物から無名の設計者による建物と多種多彩ですが今なお斬新で異彩を放つ建物が多く建築好きの方にはたまらないと思いました

建築当時には最先端の粋を凝らした建造物だったのでしょう

そんなことを思いながら歩くことは楽しかったです

建築が好きで大大阪時代の名建築に出会いたいシニアにおすすめです

ウォーキングコース

地下鉄本町駅から船場、北浜そして淀屋橋へと歩きました

全部で18棟のレトロビルや歴史的建屋を見て回りました

見学可能なビルもありましたがほとんどは事前予約制か見学不可になっています

今回は外観だけを見る目的でしたので内部には入っていません

見学したレトロビルは下記の通りです

狭い範囲ですが行ったり来たりするので約2時間かかりました

ウォーキングするつもりで巡るには丁度良いコースです

①番の綿業会館から歩いた建物を番号順に紹介していきます

番号と地図を照らし合わせながら読んでください

① 綿業会館 1932年 国指定重要文化財

地下鉄本町駅からスタートです

御堂筋を北に向かい備後町通を東に進むと綿業会館が現れます

日本綿業倶楽部の建物として建設され現在も使われています

窓にワイヤー入り耐火ガラスを使用していたため戦火をまぬがれました

戦前の日本の近代美術建築の傑作と言われ高く評価されています

戦前には有名なリットン率いるリットン調査団が来館したり各国の要人が来館したりして国際会議の場としてもよく利用された建物です

綿業会館については内部見学会に参加した内容を別記事に書いています

ご興味がある方はご覧ください

こちらからどうぞ

シニアが見たい大阪レトロビル重要文化財「綿業会館」ロマンあふれる大大阪時代の名建築を堪能しました | kyokotoba blog

② 船場ビルディング 1925年 国登録有形文化財 

綿業会館から三休橋筋を北に二筋目を右折します

淡路町通を東に歩くと左に見えます

船場ビルディングは大正14年(1925年)建設のビルです

オフィスと住居をあわせもつ革新的なビルとして注目を集めました

大正時代の雰囲気を漂わせながらほぼ竣工当時の姿のままを見ることが出来ます

現在もテナントオフィスビルとして使われています

③ 生駒ビルヂング 1930年 国登録有形文化財 

淡路町通を堺筋まで歩き左折して北上します

生駒ビルヂングは生駒時計店の店舗兼事務所ビルとして建設されました

装飾が当時の最先端の意匠・アール・デコ調です

そして2階の窓上に並ぶ御影石の鷲像や時計台などが見どころです

現在も株式会社生駒時計店の本社として使われています

④ 旧小西家住宅史料館 1903年 国指定重要文化財

生駒ビルヂングから北に目をやると旧小西家住宅史料館が見えます

南は道修町通、西は堺筋、北は伏見町通にそれぞれ面した角にあります

小西屋(後の小西儀助商店、現コニシ)の屋敷兼社屋でした

1903年(明治36年)に建てられた和風の商家でありその大部分が重要文化財に指定されています

入館料は無料ですが見学は完全予約制です

申し込みはウェブサイトの専用フォームからできます

⑤ 武田道修町ビル(旧武田薬品本社ビル) 1928年 

今度は堺筋から道修町通を西に向かって歩きます

武田道修町ビルの設計は京都府庁旧本館の設計者として知られる松室重光です

武田薬品の本社ビルでしたが現在は「杏雨書屋」という名称で本草医書を中心とする図書資料館になっています

展示室見学は午前10時から午後4時までです

休館日は土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始です

道修町通は大阪の薬関係の会社が集まっていることで有名です

大企業の本社ビルもあり見どころは沢山あります

⑥ 大阪ガスビルディング 1933年 国登録有形文化財

道修町通を御堂筋まで歩き左折して少し南に歩くと大阪ガスビルディングがそびえています

大阪ガスの本社です

建築家・安井武雄の設計により昭和8年に竣工しました

圧倒的なスケールです

交差点に沿うように建物の角が曲線になっているのが特徴です

日本の近代オフィスビルを代表する建築です

⑦ 芝川ビルヂング 1927年 国登録有形文化財 

御堂筋を北に引き返して二筋目を右に曲がって歩きます

そうすると一筋目に芝川ビルヂングが見えます

芝川ビルヂングは1927年(昭和2年)に建てられた鉄筋コンクリート造りのビルです

商家・芝川家の本邸跡に6代目芝川又四郎が耐震耐火に優れたビルをという目的で建てました

現在でも芝川家の千島土地株式会社が運営しています

色々なテナントが入居しているのでビルの中に入ることは出来ます

⑧ 旧大阪教育生命保険ビル 1912年

芝川ビルヂングから北に一筋歩き右折します

高麗橋通を東に二筋歩くと旧大阪教育生命保険ビルが見えます

建築家の辰野金吾の設計により1912年(明治45年)に建てられました

赤レンガと花崗岩などで構成される赤と白のコントラストが映えるビルです

この建物は「オペラドメーヌ高麗橋」という結婚式場になっていましたが2021年に閉業となってしまったようです

⑨ 日本基督教団 浪花教会 1930年

旧大阪教育生命保険ビルの横に壁が引っ付くように建っているのが日本基督教団 浪花教会です

ヴォーリズの設計指導のもと竹中工務店が設計施工しました

ゴシック様式の尖塔窓と黄色や緑色の色ガラスで飾られているのが教会らしいです

二つのレトロビルがオフィス街に忽然と現すのは不思議な感覚を覚えます

⑩ 伏見ビル 1923年 国登録有形文化財 

日本基督教団 浪花教会から東に堺筋に向かって歩きます

二筋目の角に伏見ビルがあります

設計は長田岩次郎です

最上部に施された丸窓に十文字の装飾といった幾何学的なデザインが特徴です

当初はホテルとして建てられたようです

現在はテナントビルとして使われています

⑪ 青山ビル  1921年 国登録有形文化財  

青山ビルは伏見ビルの隣です

高級輸入食品を扱う野田屋などを展開した野田源次郎邸として建てられました

外観はスパニッシュスタイルです

特徴的なのは壁を覆い尽くす蔦です

この蔦は甲子園から株分けされたものです

戦後間もなくに青山家が取得して現在はテナントビルになっています 

⑫ 三井住友銀行大阪中央支店本館 1936年 国登録有形文化財

青山ビルから堺筋に歩き北に一筋目の右側に三井住友銀行大阪中央支店本館があります

三井銀行の大阪支店として当時の目抜き通りであった高麗橋通に面して建てられました

重厚感があるいかにも銀行のビルらしいデザインです

現在この建物を保存して背面に超高層ビル建設が進行中で2030年に完成予定ですす

⑬ 高麗橋野村ビル 1927年

三井住友銀行大阪中央支店本館の堺筋を挟んで西にあるのが高麗橋野村ビルです

安井武雄の設計で1927年に建てられました

当時としてはまだ珍しかった鉄骨鉄筋コンクリート造りです

堺筋に面する広い間口に対して奥行きが極端に狭い敷地に建っています

東洋的な装飾が施されていて壁は薄い褐色をしています

野村殖産株式会社の本社ビルです

1階は南側にカフェ、北側にイタリア料理店が入っています

⑭ 新井ビル 1922年  国登録有形文化財

堺筋を二筋北に歩くと新井ビルはあります

河合浩蔵の設計により報徳銀行大阪支店として建てられました

当時のヨーロッパの新しい潮流が採り入れられ幾何学的に簡略にデザインされた装飾が特徴です

原則として見学は出来ません

⑮ 大阪取引所  1935年(1期)/2004年(2期:保存建替)

堺筋と土佐堀通の交差点にあるのが大阪取引所  です

株式会社大阪取引所の本社です

金融街の北浜の顔としてテレビや雑誌によく登場する有名なビルです

初期の外観を残して現代的なビルに建て替わっています

ビルの前の広場には大阪株式取引所を設立した五代 友厚(ごだい ともあつ)の銅像が建っています

⑯ 北浜長屋 1912年  国登録有形文化財 

土佐堀通を東に進むと北浜長屋があります

船場の川沿いに残る唯一の木造建築になっています

二軒長屋になっていて、現在はカレー店とカフェが営業しています

⑰ 北浜レトロビルヂング 1912年  国登録有形文化財

土佐堀と引き返すと北浜レトロビルヂングがあります

英国式を基調とした地上2階地下1階になっています

外装には薄く焼いた褐色の煉瓦造りです

現在は喫茶店が営業をしています

⑱ 旧緒方洪庵住宅[適塾] 18世紀末 国指定重要文化財

土佐堀通を西に歩いて三筋目を左折して南に歩きます

一筋目の内北浜通を右折すると直ぐに旧緒方洪庵住宅[適塾]があります

幕末の蘭学者・緒方洪庵が開いた蘭学塾です

学校でも必ず習いますよね

福沢諭吉・大村益次郎・大鳥圭介といった幕末や明治初期に活躍する人材を輩出しています。建物は豪商の天王寺屋が所有していた町家建築です

見学は有料ですが常時可能です

生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪について

レトロビルに興味がある方には良い催しがあるので紹介します

毎年秋に大阪の魅力ある建築を一斉に無料で公開する建築イベントがあります

「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」と言います

通称イケフェス大阪と呼ばれています

毎年秋の週末に開催されるのですが週末の2日間で2025年は約200件の建築物が対象になりました

普段見学できない建築物に入ることが出来るチャンスです

今回周ったレトロビルもほとんどが対象になっています

残念ながらkyokotobaは参加したことは無いのですが2026年は是非参加したいと思っています

参考に2025年のイケフェス大阪ホームページを紹介します

どんなフェスなのか覗いてみてください

こちらから

生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2025 | OPEN HOUSE OSAKA 生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)は、毎年秋の週末に大阪の魅力ある建築を無料で公開する、日本最大級の建築イベントです。 大阪という都市の魅力を様々に物語る「生きた建築」が、一斉にその扉を開きます。

まとめ

日頃はビジネス街の喧騒にまぎれて見過ごしていましたが、大阪にはたくさんの歴史あるレトロビルが残されていることが分かりました

今回は船場・北浜・淀屋橋を巡りましたが大阪にはまだレトロビルが残されています

次回は中の島、堂島あたりを巡りたいと思っています

レトロビルの多くは大大阪時代に建設され、戦争を生き抜き、現在でも現役でビジネスの場として生きています

建築に興味が無かったkyokotobaですが一つ一つのレトロビルの歴史を想像しながら歩いて充実した気持ちになりました

レトロビルめぐりをしたいと思われた方へのアドバイスがあります

平日はビジネスマンで混雑しているので土日の休日に巡ることをおすすめします

人も少なく静かな雰囲気の中でゆっくり歩けると思います

建築が好きで大大阪時代の名建築に出会いたいシニアにおすすめです

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