シニアが登りたい生駒山「石切神社から生駒山上遊園地を経て宝山寺へ」関西人にはお馴染みの生駒山に登山初心者のシニアが登ります

楽しむ

こんにちはkyokotobaです

今回は関西人にはお馴染みの生駒山に登ってきたのでご報告したいと思います

以前より日帰りの低山登山には興味があったのです

でも一歩踏み出せないでいました

そんな時、いつも家から見える生駒山だったら登れるんじゃないかと思い立ち5月の連休の晴れた日に登ってきました

山頂の生駒山上遊園地から見た大阪や奈良の景色は素晴らしかったです

そして自分の足で登った達成感は確かにありました

登山コースは色々あるようなのですが一般的と言われる「辻子谷コース」にしました

「辻子谷コース」は石切神社から興法寺を通って生駒山山頂に至るハイキングコースです

生駒山山上遊園地からは奈良県側の宝山寺に向かって下山しました

このコースの総距離は約7.5kmです

近鉄電車けいはんな線(地下鉄中央線)新石切駅を朝7時20分に出発して生駒駅には12時到着でした

生駒山上遊園地や宝山寺に初めて行ったのでしっかり見学してきました

生駒山に登って降りるだけなら4時間あれば大丈夫と思います

kyokotobaはまったくの登山初心者です

そんな登山初心者が登ってみて感じたことは色々ありました

良かった点もあれば反省点もあるのです

それはこのブログの最後にアドバイスとして述べたいと思っています

生駒山に興味がある方やこれから低山登山を始めてみたいと思われている方は最後までお付き合いください

登山コース

「辻子谷コース」と言われるコースです

前述しましたが総距離は約7.5kmです

時間は全て徒歩で4時間40分ほどかかりました

地図を3分割して説明しますね

近鉄電車けいはんな線(地下鉄中央線)新石切駅から石切神社・石切神社「上之宮」へ

興法寺から生駒山上遊園地へ
興法寺参道からは急な石段や岩がゴロゴロした山道が続きます

生駒山上遊園地から宝山寺経由して近鉄電車生駒駅へ
生駒駅近くまで石段が続くので登るにしても下るにしても足に自信が無い人はケーブルカーがおすすめです

新石切駅(近鉄電車けいはんな線・地下鉄中央線)

新石切駅からスタートです

早朝の7時20分に駅に到着しました

線路は高架になっていて駅も道路の上にあります

地上に降りて広い道を線路沿いに生駒山に向かって歩きます

しばらく歩くと石切藤地蔵尊が左手に現れます

そこを左に折れて今度は北に向かって歩くことになるのですが目印としては分かりやすい地蔵尊です

石切藤地蔵尊

この石切藤地蔵尊は南北朝時代に餓鬼供養のために建立されました

江戸時代には首無し地蔵と呼ばれていたそうです

藤地蔵尊と呼ばれたのは明治に入ってからといわれています

今でも屋根のように見える「藤」の木が大きくなったので誰彼ともなく「藤地蔵」と呼ぶようになったそうです

入試合格や子授かりなどさまざまなご利益があるそうですよ

きれいに整備されているので参拝者が多いのでしょうね

正面に三体のお地蔵さまがいらっしゃいます

真っすぐ歩いていると石切神社参道が現れるので右に曲がります

朝日がまぶしいです

しばらく歩くと石切神社の三ノ鳥居がありました

石切劔箭神社

大阪の人は石切神社、石切さんと呼びます

正式名称は石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)です

饒速日尊(にぎはやひのみこと)とその御子、可美真手命(うましまでのみこと)の二柱をお祀りしています

「石切劔箭(いしきりつるぎや)」という名前は御祭神が強固な岩をも切り裂き、貫き通すほど偉大な力があることをあらわしています

そして何と言っても石切神社は「でんぼの神様」として有名です

「でんぼ」とは関西弁で「腫物」のことです

ガンも腫物の一種なので「ガン封じの神様」ともなっています

またお百度参りでも有名です

早朝ですがたくさんの人がお百度を踏んでいました

ガン治癒を祈願する人々なのか病気治癒を願う人々なのか理由は分かりませんが皆さん熱心にお参りしていました

お百度紐は無料でいただきます

一回回ったら紐を一本折って回数を数えます

本殿で賽銭は忘れずにしましょう

絵馬殿は立派です

石切神社に参拝したら石切参道商店街を通って東に進みます

石切参道商店街

名前の通り近鉄電車石切駅から石切神社までの参道にある商店街です

早朝だったので準備中の店が多かったです

狭い参道にたくさんのお土産屋、食事処が軒を連ねています

なにか懐かしい雰囲気が漂う商店街です

次回は日中の賑わいを体験したいと思いました

石切参道商店街を進むと近鉄電車の高架と交わります

左に曲がれば近鉄石切駅ですが高架をくぐりまっすぐです

この時点で時間はまだ7時50分でした

坂道が急になってきました

それでも道の両側には民家が立ち並んでいます

しばらく歩くと石切神社の上之社がありました

せっかくなのでお参りしてきました

石切劔箭神社「上之社」

本宮と同じく饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、その御子である可美真手命(うましまでのみこと)を祀っています

石切劔箭神社「本宮」にはたくさんの参拝者が訪れますがこの「上之宮」に参拝する人は少ないです

境内や社はきれいに整備されています

石切神社本宮と同様にお百度参りすることもできます

霊験あらたかな雰囲気でパワースポットとして生駒山に登るのなら是非参拝してください

参拝した後はいよいよ生駒山に向かって登ります

現在の時間は午前8時でした

住宅街の坂道を登っていくと途中に小さな橋があります

この橋が『すなくら橋』です

すなくら橋までは住宅地があったのですが、ここからは林道のような道になります

その林道には「辻子谷コース」の目的地の一つの興法寺までの道沿いには「辻子谷の石仏」が並んでいます

「すなくら橋」からは更に急な坂道になりますがまだ舗装されているので歩きやすかったです

興法寺参道に続く分岐点がありました

右に行くと十三重石塔があるそうです

ここからが登山道らしくなります

石畳の道や階段が続きます

結構急な階段が続くので心が折れそうになりました

でも生駒山山頂までこのような道が続くので覚悟しておいた方が良いです

トレッキングポールをお持ちの方は使ってください

興法寺の建物が見えてきました

興法寺

興法寺は真言宗醍醐寺派のお寺です

役行者が開基し修験道場として行基や空海もここで修業したと言われています

本尊は三面十一面千手観音ですが聖天堂には大聖歓喜天を祀っています

「西の聖天さん」として大いににぎわったようです

ただ今は訪れるのはハイカーくらいでしょうか

当日は残念ながら門が閉まっていたので参拝できませんでした

興法寺の鳥居の前の階段から山頂を目指してもうひと踏ん張りです

まだまだ石畳や階段が続きます

「府民の森ぬかた園地」を通ります

ぬかた管理道についに出ました

ここからはぬかた管理道を進むかそのまま真っすぐハイキングコースを行くかです

あまりにも疲れたので平坦なぬかた管理道を進みました

最後は今までで一番急こう配な階段を登りきると信貴生駒スカイラインのガードレール横に出ます

生駒山山上遊園地の駐車場に到着です

時間は9時15分でした

生駒山

生駒山は標高642mの関西人にはなじみがある山です

山上には生駒山上遊園地があるので訪れたことがある方も多いと思います

また関西の各テレビ局のアンテナ塔が林立しているので大阪市内のどこからでも見ることが出来ます

ただ行くとしたら車かケーブルカーで歩いて登山する方は少ないでしょうか

生駒山上遊園地

近畿日本鉄道(近鉄)が所有している昭和4年に開園した遊園地です

遊園地からは大阪平野や奈良盆地が一望でき、大阪市内のビル群も真下に見ることが出来ます

夜の眺望はさぞ素晴らしいでしょうね

入園料は無料です

ただし遊具利用は有料なので遊具ごとに券を出して遊ぶことになります

駐車場の横の階段を登って遊園地に向かいます

疲れた身にはこれも結構きついです

遊園地マップ

初めて生駒山山上遊園地に来たので一回りしてみました

5月の連休に訪れたからなのでしょうか、開園時間は10時なのに9時過ぎから人気の遊具には列ができていました

小さいお子さんを遊ばせる遊園地が少なくなっている今、生駒山山上遊園地は貴重な遊園地と思います

懐かしい遊具が多いです

国内最古の「飛行塔」(高さ30メートル)が今でも活躍しています

サイクルモノレールが人気でした

ぷかぷかパンダ

生駒山の山頂標識はSL列車の敷地の中にありました

休憩したり遊園地内を見学して回ったり小一時間いたでしょうか

時間は10時10分でした

休憩もしたし足の疲れも感じなかったので歩いて下山します

ケーブルカー乗り場の横に下山口があります

生駒駅側に下山

下山道はほぼ石の階段です

それが極端に言えば山頂からふもとまで続いています

石畳の道とかもあるのですが緩やかな勾配の道はありません

kyokotobaは下山を始めて早々に右足膝が痛くなってきました

体は大丈夫と思っていたのですがやはり登りで足に負担が来ていたのですね

膝に負担がかからないようにゆっくり下山することにしました

登山初心者の方はケーブルカーを使って下山することを強くおすすめします

次回生駒山を登るとしたら迷わずケーブルカーを使いたいと思います

ほぼケーブルカーの線路に沿って道は続きます

やっと宝山寺に到着です

ここまで来たら足が痛くても参拝しないわけにはいきません

寳山寺(宝山寺)

宝山寺は真言律宗の大本山で「生駒聖天(いこましょうてん)」とか「生駒の聖天さん」と呼ばれています 

日本三大聖天のひとつとしてされています

本尊は不動明王で鎮守神として歓喜天が祀られています。

歓喜天を聖天堂に祀っているので生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれているのです

聖天堂

古くは役行者が開いたとされる修験道場で空海も修行したと伝わっています

空海も修行したという岩壁は「般若窟」です

古刹という呼び方がぴったりの寺院です

広くはない境内にはお堂や塔が立ち並び霊験あらたかな雰囲気が漂います

寄進された仏様が境内の道沿いに並べられていてお花もきちんと毎朝生けられているようです

宝山寺は生駒山の中腹にあり眼下に生駒の市街地を望むことが出来ます

宝山寺を後に下山します

宝山寺の参道には旅館が立ち並んでいました

ここが天空の遊郭と言われる生駒新地です

どんなところか興味がある方は調べてみてください

観光生駒のアーケードを左に行くとケーブルカーの宝山寺駅があります

ここで生駒山上に行くにはケーブルカーを乗り換えます

宝山寺参道は階段がふもとまで続きます

もし毎日ふもとまで生活で階段を上り下りしている方は尊敬します

宝山寺駅からケーブルカーに乗ればよかったと後悔

生駒駅(近鉄電車けいはんな線・近鉄電車奈良線)

足を引きずるようにして生駒駅に到着

まだ時間は12時前でした

生駒駅は近鉄奈良線・近鉄けいはんな線(地下鉄中央線)・近鉄生駒線が乗り入れています

今から家に帰っても午後は自由に使えます

大阪近郊の方にとって生駒山登山は気軽にできるなと思いました

まあ足を痛めたので大きなことは言えませんが

生駒山登山初心者へのアドバイス

張り切って事前に計画して登った生駒山でしたが反省点もありました

実際に登って感じたことや注意点を書いて言いたいと思います

生駒山登山を始めようとしている方は参考にしてください

  • 下山は迷わずケーブルカーに乗るべし

石切神社からの登りは半分までが坂道、後半が階段でしかもかなり急な階段です

登山に慣れた方は普通の道かも知れませんが足にきました

Kyokotobaは下山も徒歩で降りたのですが下山を始めてすぐに右膝が痛くなりました

なんとか宝山寺も見学して下山しましたが結構痛かったです

初心者の方は下山はケーブルカーで下りられることをおすすめします

  • 服装は普段着でもOK

何人かの登山者に会いましたが服装は様々でした

登山ルックの女性もいましたしジャージにTシャツの男性もいました

気軽に登れる山なので汗対策をすればどんな服装でも大丈夫です

  • 靴はトレッキングシューズをおすすめ

しかし足元はしっかり固めた方が良いと思います

土の地面の斜面やぬかるみもあるので滑らない靴を履くのが安心です

スニーカーよりトレッキングシューズがおすすめです

  • トレッキングポールがあれば安心

階段が多く大きな石がゴロゴロしている道もありました

足の負担を減らすためにもトレッキングポールをお持ちなら使った方が良いでしょう

kyokotobaは持っていないのですがハイキングや低山登山用に買いたいと思っています

  • 早朝登山をおすすめ

大阪市内から近いので早朝から登り始めると午前中で下山できます

午後は別の用事に時間を使うことが出来ます

登山者が少なく夏は涼しい早朝登山が良いと思います

まとめ

初めての生駒山登山そして初めての低山登山でした

ちょっと張り切り過ぎて下山で膝を痛めてしまいました

でも大阪市内から近くて半日あれば登って帰れる便利さが生駒山登山の魅力と思います

山上遊園地から見る景色は疲れを吹き飛ばすほどの絶景でした

そして「辻子谷コース」と宝山寺コースは石切神社や宝山寺などの神社仏閣も見学できるコースなので見どころが多くてどなたも楽しめると思います

膝が治ったら今度は秋に再トライしたいと思っています

生駒山は低山登山を始めたいシニアにおすすめです

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