こんにちはkyokotobaです
2024年夏の青春18きっぷを使って三回目は鳥取県の天空の駅で有名な餘部(あまるべ)駅に行ってきました
余部(あまるべ)鉄橋にある駅が餘部駅です
余部と餘部と読みが一緒で漢字が違うのは紛らわしいですね
正式な地名は余部なんですが、これは姫新線に余部駅(よべえき)と言うのがあるので重複を避けたために漢字表記を餘部としたためです
この記事では駅名は餘部駅、鉄橋を余部鉄橋とします
地上高約40mの天空の駅として以前より知っていて、行ってみたいなと思っていたのですが訪れる機会がありませんでした
今回、青春18きっぷを購入したので思い切って日帰りで訪れることにしました
時刻表で見ると普通電車で片道約4時間半かかります
知らない土地の風景を見ながらのんびり電車に揺られるのも良い経験でした
40メートルの高さの余部鉄橋は、その大きさと素晴らしい景色に感動しました
一度は訪れるべき名所なのではないでしょうか
青春18きっぷを使って絶景スポットを訪れたいシニアにおすすめです
餘部駅と余部鉄橋
余部鉄橋が完成したのは1912年(明治45年)ですが、餘部駅が開設されたのは1959年(昭和34年)です
それまでは余部の住民は山陰線を利用するためには列車の合間を縫って徒歩で余部橋梁を渡り、トンネルをくぐって隣の鎧駅まで行っていたのですね
初代の鉄橋は鋼製トレッスル橋でした
悲しい事故もありました
1986(昭和61)年12月28日に回送列車の客車7両が強風で約40メートル下に転落して犠牲者が出た事故です
そして2010年(平成22年)に新しくコンクリート橋に架け替えら現在に至ります
旧余部鉄橋はJR餘部駅側の3本の橋脚は現地保存され、余部鉄橋「空の駅」展望施設として生まれ変わりました。
余部鉄橋は明治45年の完成から約100年もの間、JR山陰本線の運行を支えてきたのですね
青春18きっぷの旅③ 天空の駅(餘部駅)・余部鉄橋
青春18きっぷを有効に使うにはスケジュールはしっかり立てて実行したいですね
餘部駅は鳥取県に位置します
京都府、兵庫県を通って行くことになるので往復8時間になります
現地では70分の滞在時間しか確保できませんでした
今回の鳥取県餘部駅への旅のスケジュールは下記のとおりです
京都駅から出発
京都駅より出発です
北近畿は不安定な気象との予報でした
6時37分発JR嵯峨野線 園部行に乗車しました
青春18きっぷの旅第1回目で小浜に行った時より1時間早く出発でした
電車は亀岡までは保津川と交差を繰り返しながら進みます
亀岡駅横にはサッカー専用スタジアムのサンガスタジアムが見えます
園部駅に7時21分に到着、すでに待機している7時25分発のJR嵯峨野線 園部行に乗車です
2両編成のワンマンカーなのですが通勤客も多く席取りでダッシュする人が多いです
福知山市内に入ると明智光秀が築城したという再建された福知山城が目に飛び込んできます
和田山駅では播但線に乗り換える方もいました
10時10分豊岡駅に到着しました
車窓から見る豊岡市街は大きな街に見えました
豊岡駅には京都の天橋立や宮津に通じる京都丹後鉄道が乗り入れています
ここでも乗り換え時間はほぼなく10時13分のJR山陰本線 浜坂行に急いで乗り換えました
日本海に面した崖の上を走ったりするので車窓から見える景色は素晴らしいです
城崎までは円山川沿いに線路は続きます
城崎温泉市街を通り抜けました
竹野駅からは日本海の近くを通るのですが日本海が顔を出すのは入江に集落がある時だけです
香住駅が過ぎると餘部駅はもうすぐです
天空の駅・餘部駅(余部鉄橋)
11時7分に餘部駅に到着しました
餘部駅では旅行者が10人ほど下車しました
やはり人気の観光スポットなのですね
滞在時間は90分弱しかないのでゆっくりできません
餘部駅に行くには昔は山道をふもとから登ってきていました
今でもその道は残っています
石碑横の道がそうです
まず旧軌道の上を歩いて展望施設へ向かいます
レールを残した舗装部分があります
鉄橋下が見られるのぞき窓と日本海のパノラマが楽しめるベンチが用意されていました
下の除くとさすがに怖いです
40メートルの高さからの日本海の景色は素晴らしいですね
終端には昔の列車走行時そのままのレール、枕木が残っています
余部クリスタルタワーのエレベーターで下に降りてみます
余部クリスタルタワー
地上から「空の駅」へのエレベーターのことです
2017年11月から利用が開始されました
それまでは天空の駅までは急こう配の上り坂を登っていたのですね
全面ガラス張りとなっているので日本海の絶景を眺めながら高さ41mの移動を楽しむことができます
地上の入り口です
また、余部橋梁下には、空の駅公園があります
全面が芝生の広場があり鉄橋の橋脚も残されていて当時を偲ぶことができます
道の駅 あまるべ
空の駅公園を進むと「道の駅あまるべ」がありました
集落の中には飲食店は無いので食事は道の駅ですることをお勧めします
地元の魚介類や地元特産物、余部鉄橋グッズが販売されていました
・売場コーナー
・食事コーナー
・情報・展示コーナー
余部集落は小さいので時間が許す限り歩いてみました
日本海まで歩いてすぐです
余部集落はこじんまりとした集落でした
日本海沿いの近辺の集落は日本海の入り江に面したところにできているのでしょうね
90分弱の見学時間はあっという間に終わりました
餘部駅から帰ります
12時20分発JR山陰本線 豊岡行に乗車して帰ります
帰りは来た時より乗客が増えていました
豊岡駅、福知山駅、園部駅で乗り継いで京都まで4時間半かけて帰ってきました
余部では短い滞在時間でしたが満足することができました
一度は来るべきスポットだと改めて思えたし、他の人にもぜひ勧めたいと思いました
山陰海岸ジオパーク
ところで餘部駅がある山陰海岸周辺はその地形や地質の貴重さからユネスコ世界ジオパークに認定されていることをご存じですか
あまり聞きなじみがありませんね
京都府京丹後市、兵庫県豊岡市・新温泉町・香美町、鳥取県鳥取市・岩美町までの日本海に面する6つの市町から構成されています
日本列島がユーラシア大陸から分かれて日本海が形成される過程が、約4000万年前から今日に至るまでの地質学・地形学的に貴重で多様な地質遺産から確認できることが理由です
貴重な地質的な遺産がこの地域には残されているということでしょう
釣鐘洞門
加えてカヤック、トレッキング等の様々なアクティビティ、地形や地質の恩恵によりもたらされる温泉や松葉ガニや但馬牛をはじめとしたグルメなどを楽しむことができることからジオパークと認定されています
旅のまとめ
往路と同じルートで帰りました
京都駅には16時53分に到着しました
普通乗車運賃は餘部往復で6820円相当となりました
約10時間の旅でしたが十分に青春きっぷのメリットを使えたと思います
ローカル電車はその土地の風景がゆっくり見えるので良いですね
田んぼが広がる中や日本海を見渡す崖のそばなど線路は続いていました
その土地の地元の方々の暮らしについても思ったりしました
そんな時間を過ごすのも青春18きっぷを使って旅をしてよかったと思えたところです
次の青春18きっぷの旅は長浜(滋賀県)を計画しています
また報告したいと思います
ご期待ください
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